うちには猫がいる。正確には、実家で飼っている猫がいる。
彼はもうおじいちゃんだ。
おじいちゃんだけど可愛い声で家族を呼ぶ。出かけて帰宅すると「にゃお〜」と鳴いて、カーペットの上でゴロンと寝転ぶ。「お腹を撫でなよ。」と言いたげにこっちをチラチラみて、ゴロンゴロンと転がる。
小さな頃は、カーテンをよじ登ってレースカーテンをビリビリに破いたり、遊び疲れてへそ天で寝ていた。白目を剥いて寝ていた時もあった。
今はおもちゃを出しても、寝転がったまま手先で遊ぶだけ。ちょいちょいっと手を出して、数回噛んでキックしたらおしまい。もはやこっちが遊んでもらっている。寂しい〜。でもそれすら愛らしい!
彼は自分を人間と思っているかもしれない。
食卓でお茶をしている時、彼もテーブルに登ってきて、ドシーン!と真ん中に寝転ぶ。子猫の時にテーブルに乗らないように試行錯誤したけど、全く意味がなかった。今は、ドシーーン!である。私たちがご飯を食べると、彼もご飯を食べに行く。台所に置いてある餌置き場から、カリカリを食べる音がする。それだけで家族は一緒に食べてるね。と笑顔になる。愛おしすぎる。
彼はおじいちゃんになって、ジャンプが低くなり、顔におできができ、シニア用ごはんになった。
私は揚げ物で胃もたれするようになり、顔にシミができてきた。一緒に歳を取れて嬉しい。
猫飼いあるあるだと思うけど、彼が猫又になったらいいなと思う。尻尾が2本になっていつまでも一緒にいられたらなーと思う。彼のカギしっぽが2本になったらもしかしてちょっと座りにくいかな?
もうキャットタワーに登れないおじいちゃんだけど、気ままでのんびり過ごしてほしい。もしあっちに行ったら私が行った時に再開できますように!
猫の健康診断で異常なしだったので、安心した気持ちと、ただ歳をとったのだなーとしんみりしてしまいました。

(おわり)


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